ヨミウリ・オンラインにコラム『こんなに違う!「図解 日米IT企業比較」』が掲載されました。
チャートで見る日米IT企業比較ということで、時価総額、売上高、創業年で4つチャートを作り、それを説明したもの。
なお、読売の本文に掲載しなかった「あまりチャート」もいくつかあるので以下ご紹介!
まずは日米IT企業社員数を比較。創業年を横軸、社員数を縦軸にしたもの。
(クリックで拡大します)
対象企業は、
米国:Microsoft、Apple、Oracle、Yahoo、Amazon、eBay、Google、Facebook、Twitter
日本:ソフトバンク、ドコモ、ヤフージャパン、楽天、ガンホー、サイバーエージェント、DeNA、ネクソン、グリー、カカクコム
「Oracleって12万人もいるんだ」と驚きつつ、ここにさらにIBMとトヨタを入れてみると・・・・・(トヨタは「日本最大時価総額企業」としてベンチマーク的に入れてます)
お、なんか相関が強そうな感じになった。いや、しかし、製造業のトヨタが34万人いるのはわかるとして、IBM43万人ってなにしてるんでしょうか。競争の激しいIT業界で、創業100年でまだ存在しているのは尊敬するけど。
ちなみに、社員数については、Oracle以下18社を棒グラフにするとこんな感じ。
Micsoroft10万人弱、Amazon9万人弱、Apple8万人、Google5万人弱。
人は石垣人は城、でございます。
こんどは売上高。
1ドル=100円で換算(TTMではなく最新の経理年の数字なので、会社によっては2年近く前の数字になっているものもあり)。トヨタ、IBM入り。Apple17兆円、Google5兆円くらい(本当はEBITDAで比較した方がよいですが)。Google、ベンチャーじゃないですから、もう。
「社員一人当たり売り上げ」でグラフにするとこう。
非正社員が多い(つまり正社員が少ない)と思われる日本が上位に出てきた。でもやはりAppleが一番社員一人当たりの売上げが大きい。一方、Googleはキリがよく、5万人で5兆円売上げで1人当たり売上1億円。
しかし、トヨタより社員一人当たり売上げが小さい企業がたくさんあるのはIT産業的にはいかがなものか。IT産業といえば、知識集約型で付加価値が高いはず。自動車産業は製造装置に多額の資金が投下され、それが人間の生産性をレバレッジしているとはいえ、ちょっと寂しい(本当はEBITDAで比べた方がいいんですけど)。
最後は時価総額。
トヨタもIBMも入っているがトップはApple、Google、Microsoftと続く。Appleはまさに「望月のかけたることもなしと思えば」ですなぁ。(しかしこの先はやはり藤原氏のように・・・・)
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ちなみにチャートはGoogle spreadsheetで書いたのだが、久しぶりにGoogle Spreadsheet(今はSheets)をよーく見たら、かなり向上していて驚いた。AppleのNumbersより高機能では(Numbersがひどい、というのもあるが)。ただし、いろいろ面倒なことをしているうちにフリーズしがちなので、そこが改善したらもうこれでいいや、って感じですね。しかし、こうしてGoogleの野望に取り込まれて行くのは一抹の懸念あり。完全に取り込まれてしまう前に、時価総額1兆円の未公開企業Dropboxに頑張ってもらい、この辺にも進出して欲しい今日この頃であります。
なお、ヨミウリ・オンラインのコラムは、上記をさらに多重化したり、対象企業を未公企業にまで広げたもので、対象企業は以下の通り。
米国公開企業:IBM、Microsoft、Apple、Oracle、Yahoo、Amazon、eBay、Google、Facebook、Twitter、Yelp、Opentable、Xoom、Tableau、FireEye、RocketFuel
米国未公開企業:Dropbox、Palantir、Pinterest、Uber、Square、Airbnb、Woodman Labs、Box、Snapchat
日本:ソフトバンク、ドコモ、ヤフージャパン、楽天、ガンホー、サイバーエージェント、DeNA、ネクソン、グリー、カカクコム、そしておまけでトヨタ
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